調査の事例 親のキモチ
私の母は、私が交際相手が気になり、探偵をつかって素性調査をしました。
親戚の知人の紹介を経て、評判の良い探偵を探してもらったそうです。
母は私から得た情報を逐一教え、こっそり私の持っていた彼の写真を調査員に渡したようです。
実は私は、結婚をしようとまで考えていながら、彼がどんな職業なのか、彼の身内はどういう人たちなのかという素性をあまり知らないでいました。
知っていることは、中卒で、父子家庭。
お兄さんが居るということは知っていましたが、そのお兄さんも何をしているか知りませんでした。
母は普段、外出するときは、誰と会うか私たち家族に伝えるのですが、喫茶店に行くとだけ伝え、外出することがたびたびありました。
私は特に疑問を持たなかったのですが、ある日、母に一緒に喫茶店に来てほしいと言われ、調査員と3人で会うことになりました。
母が私の彼の事をよく思ってなかったのは知ってましたが、
わざわざ、彼のことを探偵をつかってまで調べていたことに驚き、怒りがわきました。
探偵さんは、親子喧嘩をする私と母に、彼について調べた内容を丁寧に説明してくれました。
彼が話したがらなかった、彼の身の上です。
・彼の母親が精神病になり、離婚し父子家庭になっていたこと
・その両親の離婚時期が中学受験と重なり、高校入学に影響があったこと
・真面目で誠実な人柄
・中卒なので、薄給の土木の仕事をしていること
彼と結婚したら苦労する、と母親は結婚に反対だと言いました。
しかし探偵さん「私は、個人的にあなたと彼を別れさせるために調べたのではありません、彼の素性を知り、あなたがお付き合いを続けるかどうかはあなた次第ではないですか?」と言ってくれました。
調べたはずの探偵さんに、こんなに温かく励まされるなんて思いませんでしたので涙がでました。
私は、彼と別れる気は一切起きず、それからも付き合い続けました。
このことが原因で、私はそれから母と衝突するようになったのですが彼が転職し、彼が誠実に両親に挨拶に来るようになったら、認めてくれるようになりました。
いまでは、私より彼のことを本当の息子みたいにおもっているみたいです。
良い探偵さんに調べてもらって、母親も私も本当に良かったと思っています。